奥行きの子供たち、読み終わりました。
これは、とても面白いです!!
届いた直後はこの分厚さにしり込みしましたが(笑)
お正月明けに読んだアルクトゥルス・プローブ、そしてkindleで読んだのでここにはありませんがネルダ・インタビュー。
全てが繋がって、時代の違いや表現の違いはあれどもこれからの人類について同じことを言っています。
特にネルダ・インタビューと半田さんのヌーソロジーがリンクするととても興味深いです。
わたしの半身はどこに? というサブタイトルから、巷によく聞くソウルメイト云々を想像したら全く違う着地点になるのでガッカリすることになるでしょうね(笑)
それはさておき、半田さんのあとがきが突き刺さりましたのでそちらを先にご紹介。
” おそらく、私たちには何かまったく新しいタイプのフィクションが必要なのだ。そして、そのフィクションを通して、今までの歴史には存在したことのない新しいタイプの民衆を、私たち一人ひとりが自らの想像力の中に召喚するように努めなければならない。”
ああああああ、まさにそう! とこころの叫びが響きました。
だって、私が前回のブログに書いていたのがこんな下りですもの。
” 神智学から距離を置き、ウイングメーカー関連の書籍を知り、私のメタフィジカルな世界観の基軸は大きく揺らぎました。
私はこれから、私自身の知覚する宇宙観、メタフィジックな領域と新たに得た知識や情報とを照らし合わせつつ、自らの基軸を自分で見出さなければならないところにいます。”
そうそう、そうなのです。
それは、昨今の時代の速度と人間の意識の方向性が今までの教えや伝承ではもう捉えきれないところまで来ているのを肌で感じるからで、もっと有体に言えば、宗教もスピリチュアルも神智学も科学もこの現実世界の崩壊寸前とも言える状況のベクトルを変換することが出来ないことが見えてきているからです。
ここに、今回読んだこの奥行きの子供たちが一つの道を見せてくれました。
そして私の直観、知覚もあながち間違っていないなと思えるものだったなと。
この先人間が進む道をポジティブなものにするためには、大きな大きな意識の転換、シフトが必要なのだと言うことが理解できるものでした。
そんな人類の意識の変遷と歴史的な事象を分かり易くヌーソロジー的見解から紐解いているのがこの本で、映画のストーリー変遷とともにそれらを解説しているのでとっつきやすいのですね。
これは、皆様にもオススメです。
そして私は今一度、人間が思考と霊性をその精神の成長のために不可欠な意識として取り入れ直す必要と、哲学の必要性をとても感じました。
宇宙的な愛へと人間が到達するためには、思考と精神の成長、意識のシフトが必要なのだなと。
素粒子は意識であり、物質ではないと言われたらビックリしますよね(笑)
でも、とても興味をそそられませんか?
精神と素粒子が繋がるってどういうこと? とか!
その先に宇宙意識の愛、普遍の悠久の時間があるのだそうですよ。
素粒子そのものが純粋持続、時間を越えた普遍の時間そのものなのだとか。
そんな意識、一体どうやったら到達できると言うのでしょう?
先ずそのために私たちが求められることが、一つの指輪を捨てること。なのだそうです。
指輪とは、語るべくもないほど皆が知っているあの指輪です。
サウロンの指輪ですね。
半田さんによると、” 一つの指輪とは一神教の精神の中に潜むその究極的な一神の姿のようなものに思える。”
とのことです。
ただ、これは否定するものではなく、一神教の時間があったからこそ発展した様々な思想、精神があったことを述べています。
そして自我の発展と国家意識の発展もここにあるのですね。
近代国家の意識と社会の発展と人間の精神の成長は当然のことながら相互互換作用があり、精神世界を語るにしたってその基盤は歴史の精神の流れの中にあるのですから、これだけ現代と言う時代が動き始めている時に既存の思想や概念では捉えきれないと感じて、こうしてスピリチュアリティの在り方を模索するのも至極当然の流れだと思います。
そして指輪という自我を越える時が、人間が新たな人間、若しくは人間ではないものへと変遷を遂げる時であり、それはネルダ・インタビューで言うところの超人類でしょうし、アルクトゥルス・プローブで言うところのルシファーの偽の時間宇宙から人間が解放される時に繋がります。
2001年宇宙の旅の最後に顕れるスター・チャイルドもそれに相当しますね。
歪んだ偽の時間に閉じ込められた人間が、宇宙的なセオリーに則った人間意識へと再誕生すること、でしょうか。
こういうお話に私は夢中になって、こうした宇宙観を持ってセッションを行っているのですが、どうやらこのような概念をコスモロジーと言うらしいですね。
うん、良い響きです(笑)
こんなストーリーや概念が目の前の現実や苦境を変えてくれる魔法になるワケではないので、セッションをどう展開したら良いのかが迷うところですが。
ただ、そこにも意識の反転が必要でしょう。
現象を齎すのはあくまでも意識、精神のある、そして成す世界だと。
それはきっと、一つの指輪を捨て、マトリックスから目覚め、自分だけの三葉を見つける旅の先に見える世界ですね。
半田さんの最後の括りはこのようなものです。
”君と、君の君 の世界が到来した暁には、人間は存在世界のすべてを生成させている地球の唄声を聞くことができるようになるかもしれない。
おそらく、人間の本来性というのは、この地球自身のことなんだよ。
ニーチェも言っているだろ。「 超人とは、大地の意義である」って。”
久々にヒットの本でした。
届いてから数日は何だか面倒を感じて読む気になれなかったのですが、そうこうしているうちにガタガタと事件が起きて、否応なく迎えることにしたモンドクリスタルに急かされてようやく読み始めたところ、最初の「君の名は」の章にあった結びの行からエジプトのプタハ神の結び目を知り、そこから色々と検索する中で出会ったのがイシスの結び目でした。
というワケで、この本のお蔭でワイヤーの結び目のデザインまでが完成したのは余談です。
これ以上書いても解説になってしまって面白くないので、今日はこの辺で。
菫香