海人の旅路 その6

伊勢神宮へは、子供の頃に家族と来たのを除き、こうして霊的フィールドを知覚するようになってからちゃんと訪れたのは3度目になります。

最初は2013年の式年遷宮の時。友人がお白石持行事に参加したため、みんなでそれに合わせて参拝しました。
お白石持行事 | 伊勢 神話への旅 (isesengu.jp)

その際には御神楽を奉納して。

次に訪れたのは、私の40歳の誕生日当日。
この時は、初の正式参拝をしました。

数年に一度のペースですね。
一度参拝すると暫くは良い気がしているのですが、何かしら節目を迎える時には赴きたくなるものです。

そして今回は結婚20周年。
家族の健康のことも気がかりだったりしたので、今回も御神楽奉納かなぁとうっすら考えていました。


伊勢の地に着いて、先ずは外宮へ向かいます。
前回書いた私の過去の記憶の大半は、この外宮に関りのあるものでした。


社殿の屋根から高く伸びる千木。
あの屋根だけは塀の外からも良く見えるのですよね。
塀の外からそびえる千木は、過去の記憶にもしっかりと焼き付いていて。

記憶の光景と実際の光景がドンピシャハマる時って、何とも言えない感情が沸き起こります。

「 ここだ!!!!! 」 という、声にならない声。

その時の情景や思いと共にヴィジョンが脳裏に立ち上がって来る感覚。

伊勢のみならずこう言った場所を訪れることで私が体験し、得るもの、出来たことは、魂の旅路にとってとても大きなものでした。

外宮の正宮でお参りをしながら、私は過去に何度も起きたそう言った体験を反芻していました。

そして別宮へ。

いくつもある別宮をそれぞれ参拝した最後、風宮をお参りします。

そこで視えた人物は、今まで見たことのない姿でした。

あら?誰??? と、一瞬思います。

それは竜宮城の姫君と言った風情の女性像が、風宮の横に立っている姿でした。

海に関係する女性象の、昇華された姿・・・ そう感じます。
これは恐らく、私の過去世のあの少女が癒され、昇華された姿なのだろうと。
あのズタボロだった小汚い女子が、かくも美しい乙姫様の様な姿で顕れたのです。

それはほんの一瞬の、私のヴィジョンでの出来事に過ぎませんが十分でした。
今までの外宮参拝では起きなかったことが起きたのですから、
これもきっと、南洋の海を私が辿って来たことで起きた癒しなのだろうと感じます。


この日は神宮会館へと宿を取っていて、翌朝の内宮参拝ツアーへ参加する予定でした。
神宮会館では早朝参拝ツアーを行ってくれるので、内宮へはそれで参拝しようと計画していました。
(これはダンナが起きられたら・・・の話だったので、半信半疑でしたが)


余談ですが神宮会館ってとってもお料理豪華でビックリしました!
まぁ、そりゃあ全国各地からいらっしゃる神宮関係者が利用する施設ですから、ご年配の方や舌が肥えた著名な方も多いことでしょうしね・・・と感心してしまいました(笑)


夜には、改めてお布団の中で私の過去世の女の子との対峙が起こります。
もう竜宮城の姫みたいな、真珠やアワビに夜光貝でドレスアップした海の女性です。
これはもしかしたら、彼女の母親の意識も統合されている姿ではないかとも感じます。


それは哀れで哀しい下っ端の女子ではなくて、
海の一族の、誇りを再び取り戻した成熟した女性象でした。

いじめられ、虐げられて、自己価値なんてこれっぽっちもない最下層に貶められた女の子。
あなたはそんなことに屈することも、自己を卑下することもしなくて良い。
あなたには美しく豊かで才気に溢れる海人の誇りとその血が流れているのだ。

国家統一という大義の元に、渡来人によって作られた支配と従属のための貧相な階級差別。
それに多くのネイティブ縄文人や海人が巻き込まれ、最下層へと貶められたのがこの国の始まりでした。

海人の誇り。

海洋民族の知性と勇気、才能と直観力。

それはとてもとても豊かな、エネルギー満ち溢れる母系文明でもありました。

伊勢という地はそんな相対する文明のレイヤーが、見える人には見えている土地です。
(だから私は天照信仰をあまり重要視していないのですが)

明けて翌朝。
無事にダンナも起きてくれて、朝風呂の後に早朝参拝へと参加が叶います。
神宮会館のスタッフさんが要所で色々と説明してくれるのも興味深く、早朝の清々しい空気の中を内宮正宮へ。

実は私、ここで天照大神という名の女神を見たことがありません。
あまり大きく言えないことですが、ここでいつも感じるのは、男神の御姿なのです。
そして正宮の後方にある荒祭宮、こちらでは女性性を感じます。(多分ですけどこちらは瀬織津姫。)


なのですが、この日だけは違いました。

内宮正宮で再び、海の姫が顕れます。
さらにパワーアップしているビジュアルで、これは言ってみれば天照と言われる女神と海の女神が統合された様な、とても華麗な美しいお姿でした。

全てが統合された時、魂のケアが完了する。
それはこうした魂のケアのセオリーです。

私の内にくすぶっていたこの土地での記憶とその傷は、どうやらこれでそのケアが完了した様子でした。
海人の記憶とそのDNAは、南洋から齎されたエネルギーによってのみケアが可能だったのですね。
何と素晴らしい計らいでしょう。

表層の意識では単なる偶然の旅程だったのに、魂のプランでは緻密に念入りに仕組まれていたのかも知れません。

それらが如実に顕れるのは、やはり旅だなぁと感じます。(あとは恋愛ですね。)

内面はまぁまぁこんなことで忙しかったのですが、表層ではダンナとしっかりとお参りを果たします。
内宮のお札や御守りもいただくことが出来て、日中は雨の予報でしたのでそのまま鳥羽方面へ。早朝参拝で降られなくて良かったです。


この日はその後一日雨でしたが、夕刻には止みました。
鳥羽の旅館は高台にあって、強い風が吹き付けていました。



翌朝は快晴で、再び内宮へと向かいます。
この日はこの3日間で予定されていた御神楽祭を見学することが出来ました。
今回の旅程が神楽祭とピッタリ重なったのも、偶然というフリをした必然でしょうか。


祝いの舞を見学しているうちに何だか全てが昇華された気がしてもう気が済んでしまったので、御神楽奉納せずに赤福へGO!(笑)
そして猿田彦神社もお参りして、今回の伊勢の旅は終わりました。


私はここから、今度は名古屋経由で実家の信州へと入りました。

もう少しだけ続きます。

橙香