海人の旅路 その4

次第に長くなって来ました旅路の記録です。
久米島旅は、佐和子さんの旅スタイルもあってその土地の生活にどっぷりと浸かる旅でもありました。
人との繋がり、関りを大切にする彼女だからこその人間関係。

お世話になったゲストハウスのオーナーご夫妻から島生活を垣間見させていただいて。 ホームステイ | Tom and Rimi’s English Homestay | 日本 (kume-homestay.com)

島の暮らし、人々との関りなどたくさんお話を伺いました。

島にあるもので生活雑貨を作るワークショップもやっていただいて。

毎朝のごはんも、とっても素敵だった!

夜はふくろうの鳴き声と虫の声しかしない中で毎晩よく眠れましたし、何と言っても緑の中でただただ過ごす時間が、この2年間実家に行けず自然のエナジーが枯渇していた私にとってはとてもありがたかったです。

夜の居酒屋では島の人々に交じって、その日の朝釣りたてのマグロのお刺身をいただいたり、ハブ酒をチロッと舐めさせてもらったり(笑)

また別の夜は一日2組限定のガーデンディナーを提供していらっしゃるK’s Gardenさんにて、
久米島の星空の下、隠れ家レストランガーデンディナー | 沖縄リピート (okinawa-repeat.com)

沖縄の家庭料理と三線のおもてなしをして頂いたり。

とてもゆったりとした時間が流れる島で私は久しぶりに車を運転することになったのですが、法定速度が時速30キロと言うことに驚きつつもこれなら私でも大丈夫と安心出来ました(笑)

海を横目に、牛の脇を通り過ぎて。

そんな穏やかさとおおらかさ、自然との共生する生活の様子から、何だか自分が子供の頃の田舎を思い出しました。

私は信州育ちなので南洋の亜熱帯と山岳高地では自然の虫の大きさとか自然の力とかは違いますし、ヤモリが鳥みたいな鳴き声だと言うことも知らなかったけれど、どことなく空気感や人と人との距離感にある感覚は知らないものでは無かった気がします。


久米の島には大資本が入っていません。
そこが石垣や宮古と違っていて、大きな資本力でリゾート化されていない島です。
島の生活を考えると色々とあるのかも知れませんが、やっぱりここにスタバとか出来て欲しくないなぁと言うのが私の感じたことでした。

久米島にはゲンジボタルの原種のクメジマホタルも生息しています。自然が、綺麗な水が残されて行くこと、残すための努力があることを教えてもらいました。

ホタルの群生が一斉に光る様子は本当に夢のような光景でした。

とは言え、変わらずにあることと持続させて行くのはまた違うこと。
持続可能な社会とは変化して行かなくてはならないことも多々あります。

久米島で出会った女性は皆元気でパワフルで、快活でした。
そんな女性たちのパワー、そして島を愛する若い人々が
これからの久米島を背負って立つことになるのでしょう。
頼もしいばかりです。

とてもとてもレムリア的要素の強い島だったけれど、そんな発展のエナジーもちゃんと育っているんじゃないかと感じました。


久米島から戻ると私は続いて伊勢へと動きました。
次回はその辺りを綴ります。

橙香